4/11/2014

駐在会社員の日常8 LIFO 駐在員・後入先出


先輩が日本に帰る。

先輩と言っても、同じオフィスで働いている方ではない。
違う国の違う会社で働いている。
それでも同じ案件に関わって日々話してきた。
実は元直属の上司。
僕の一年半後に着任して、もうすぐ日本に帰ることになっている。

これで僕と同じ職掌の弊社駐在員は、南米に誰もいなくなる。
なんてこった。

海外駐在員の異動のお決まりといえば、横滑りだ。
スペイン語圏に一度赴任すると、同じスペイン語圏で回るパターン
大体同じだろうということで、ブラジルが加わるパターン
大使館なんかも例外じゃない。

それから、同じ国に2回目、3回目というパターン。
この先輩も、南米は2回目。
というか、いま当社で南米に駐在している人間は、初めての駐在のほうが少ない。
7割くらいが複数回の駐在経験がある人だ。

そういうのは、どこの会社もたいてい一緒だ。
帰国するにも、年齢が上がれば上がる程、本社のポストも限られていくので
その人の優秀さとは無関係に、帰る機会と場所が減ってしまうっていう事情もある。
この先輩は求められて帰国するので、恵まれているのかもしれない。

後入れ先出しになってしまったな。


僕の方はというと、後任がいなければ抜けられない。
なにせこの職域で、南米に一人駐在になってしまったので。
もうGoogle Voiceで相談する相手もいない。
この先輩は僕の上司だったこともあり、愚痴なんかも聞いてくれていた。
いまの上司も愚痴は聞いてくれるけど、やっぱり違う分野だから、
ある部分で、わかってもらっている感は違う。

孤独を感じる。

孤独は、責任を背負っている証拠だと誰かが言ってくれたけど
仲間は必要だ。

顔の見える相手がいなくなると
だんだん、会社に使われてるだけかも、と思えてくる。


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