7/07/2012

異なるアライアンス間での預け荷物の無料範囲

先日チリから日本へ帰国するのに、サンチャゴからLANチリでNYのJFK空港を経由し、ANAで日本向けという経路で飛んだ。
LANチリはOneWorldなのでJAL系なのだが、ANAはStarAllianceでもビジネスクラスは個室感がパないので、乗れる時は乗ることにしたのだった。

それは良いとして、アライアンスの違うエアラインの乗り継ぎ時に問題になるのが、無料預け荷物の制限がどうなるかだ。
海外駐在者にとっては一時帰国は食料調達の数少ないチャンスなので、荷物をいくつ何キロ持てるかというのは重要なのだ。

今回の帰国の前に、日本からロス経由サンチャゴへのフライトで同じようにANA-LANで飛んだ事があった。その時に手荷物制限についてANAのサイトで調べたのだった。

基本的にANAのビジネスは二つまで預け荷物は無料だ。
http://www.ana.co.jp/int/guide/baggage.html
ただ、それと別に「提携他社が運航するコードシェア便、他航空会社便が含まれるご旅程」として下記の記載がある。
”無料手荷物許容量:原則としてお客様の航空券面上に記載された無料手荷物許容量が適用されます。こちらをご参照ください”
これを見て、僕のE-ticketには3PC(piece)という記載があったので、3つまで無料と判断してカウンターにチェックインした。そうしたら、やっぱりというか、引っかかったのだけれど、その時は自分のE-Ticketを見せたらすんなり通った。

ただ今回JFKのANAカウンターでは、すんなり通らなかった。三つ目の荷物には100ドル掛かるというのだ。マネジャーの人も出てきて、これは無料範囲外だと言われたのだ。曰くLANとANAはアライアンスが無いので、荷物についても合意が無いとか。そこで僕は「払うべきものは払うけど、この間は無料だったよ」と言ったところ、きちんと受け止めてくれて調べてくれた。それで、確かに無料になっている、調べますのでちょっとラウンジでお待ちください、ただその結果有料となった場合にはお支払い頂きますということになった。
で、ラウンジで待っていたのだけれど、ANAのラウンジにはコンビニのおにぎりがある。それが海外駐在には滅茶苦茶旨い。なんでこんなに旨いのおにぎり。
そうして待っていたら、ちょっと小便がしたかったのだけど、マネジャーが来て、やっぱり有料になるとのことだった。「まぁそれはいいけど、一応僕の理屈を説明するね」という感じで、実際にそう言った訳ではないけど、前述のANAのサイトの記載を見せて、それから僕のE-Ticketを見せて、だから僕はこれは3個無料と判断したんだということを説明した。そうしたらマネジャーの人が、"I understand your point"と言って、ちょっと旅行会社にコンタクトしてみると言うことで、もう一度戻っていった。

実はこのマネジャーさんは日本語ができない人(たぶん米国人)だったので、ANAの日本語サイトを訳してもらうのに、日本人スタッフの人を呼んでもらっていた。といってもANAもちゃんと英語サイトを整備していて、最終的にそれを見たのだけれど。
で、その人が僕らのやり取りしている時に、僕のE-ticketを見て「これは旅行会社が(独自に)出しているものなのでは?」と言ってきた。ずいぶん当てずっぽうなことをいうんだな、と思ったけど、結構日本人はそういう風に当てずっぽうなことを言って、何となくその場を収めようとする。和を以て尊しと為すというヤツだ。個人的には、そういうの気持ちは解らなくはないが、もうそういう世の中じゃなくなってしまったと思う。

それで、最終的にマネジャーの人が帰ってきて、「旅行会社にもコンタクトした結果、確かに3PCになっている。ただANAのシステムでは2PCになっているんだ。」それで僕も何故ANA側がWebに書いてあるのと違う対応に拘るのか理解できて「Ah, now I understand you」とかなんとか言ってたら、マネジャーさんが、「確かに貴方の言う通りなので今回は無料にします。ただシステム上の問題があるので、今後これを解決して、その結果もしかしたら2個ということになるかもしれません。」ということだった。
まぁ今後2個になってしまったとしたら、ちょっと残念だし、議論始めてから終わるまで途中インターバルも含めて2時間弱掛かったのだけれど、僕としてはそのマネジャーさんに誠意持って対応してくれたので、全く不快感はなかった。

久しぶりにBlogを書いたのだけれど、何で書きたくなったかというと、今回の出来事が日本のエアラインで、いわゆる日本的ではない解決に落ち着いたからだ。マネジャーさんも日本語は通じなかったし、2度有料だと言われても、こちらの主張を説明したら、それが通って無料になった。
海外駐在前の僕だったら、そこまで議論せずに払ってしまえという感じになっていたかもしれない。日本では企業側もクレーマー扱いにしてオッケーしとけという話になっていたかもしれないし、もしかしたら僕の一回目(ロス経由の時)もそういう対応だったかもしれない。そういう等閑なところを残さず、はっきりできたので気持ちがよかったのだ。

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